次世代のデジタル道路地図
国土交通省(国土技術政策総合研究所)が設置した「次世代デジタル道路地図研究会」(委員長:東京大学柴崎教授)の提言(国総研資料第372号*、2008年3月)には、次世代道路地図の実現に向けて解決しなければならない課題として次の4つが挙げられています。
- ① デジタル道路地図の迅速な更新
- ② デジタル道路地図を用いた安全走行支援
- ③ 道路の共通位置参照方式
- ④ 標準化
更に昨今では自動運転や協調ITSの基盤としてのデジタル道路地図が注目されています。当協会では、安全で快適な走行を支える道しるべとして、また効率的で確かな道路整備・管理の高度化基盤として、次世代へ向けてデジタル道路地図を進化させていきます。
高度デジタル道路地図
協調/自動運転システムの実現に向けて、車線レベルの位置特定や路車間・車車間の高精度位置参照などのユースケースを想定した新たな道路地図の仕様の研究を行っています。ここでは、異なる地図間での位置参照を実現するための共通位置参照ノード(CRP)や、道路の進行方向と関係づけられた走行領域(ベルト)の概念を新たに導入しています。