ITSとデジタル道路地図

ITS(高度道路交通システム:Intelligent Transport Systems)とは、「最先端の情報通信技術を用いて、人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞などといった道路交通問題の解決を目的に構築する新しい交通システム」です。(国土交通省(2006))

ITSは、9つの開発分野から構成されています。

  • 1.ナビゲーションシステムの高度化
  • 2.自動料金収受システム
  • 3.安全運転の支援
  • 4.交通管理の最適化
  • 5.道路管理の効率化
  • 6.公共交通の支援
  • 7.商用車の効率化
  • 8.歩行者等の支援
  • 9.緊急車両の運行支援

走りやすさデータを用いた経路選択

現在では、ETC/ETC2.0、VICS情報など、国内でも広く流通した技術がある一方、コネクテッドカー・自動運転車・MaaSなどの新しいモビリティ技術へと発展を続けています。

デジタル道路地図は、ナビゲーションシステムや道路管理の高度化をはじめ、ITSの多くの分野で基盤としての役割を担っています。

また、ISO TC204/WG3の活動を通じてITS分野の国際標準化に関する取り組みも行っています。