デジタル道路地図の概要と役割
印刷された道路地図やWEBサイトで表示されるデジタル画像の地図は、人間が見て理解するのに適していますが、カーナビや道路管理用システムで、付加価値の高い情報処理(最短経路検索等)を行うためには、道路の個々の要素をコンピュータが認識できるデジタル道路地図が不可欠です。
通行規制・路上工事・事故・渋滞等の道路交通関連諸情報について、道路管理者を始めとする公の部門と道路の利用者がやりとりするには、官民が共通利用する位置IDを持つデジタル道路地図が必要です。
当協会はそのようなデジタル道路地図を作成・更新することを目的として、官民協力の下に設立された法人です。データベース標準を制定・公開するとともに、当協会が独自に付与するノード・リンク番号は官民が共用しており、この番号を通じて、工事・事故・渋滞等の道路交通関連諸情報のやり取りが行われています。当協会のデジタル道路地図は、言わば行政と国民の諸情報共有のための架け橋・基盤インフラであり、オーソリティデータベースとも言われています。