日本デジタル道路地図協会の用語集。幅広い用語を紹介しています。
- API
- CRP
- DRM標準フォーマット21
- EBCDICコード
- ETC
- ETC2.0
- GDF
- GIS
- GNSS
- GPS
- ISO
- ITS
- MaaS
- MMS
- QZSS
- TC204
- VICS
- VICSリンク
- WG3
API
API(Application Programming Interface)とは、あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のことです。(出典:IT用語辞典 e-Words(一部改変))
CRP
CRP(Common Reference Point)は、走行支援システムや自動走行システムに必要な高精度な位置参照に使用される基準点のことです。CRPの位置およびIDの情報は、走行支援システム等に係る情報の送り手と受け手で予め共有されている必要があります。(DRMニュース第54号より)
DRM標準フォーマット21
EBCDICコード
EBCDIC (Extended Binary Coded Decimal Interchange Code、エビシディック) はIBMにより定義された8ビットのコード化文字セットです。ASCIIコード及びJISコードの普及前の1963年に、BCD(Binary-coded decimal、二進化十進コード)を拡張する形で作られ、主にIBM系のメインフレームやオフィスコンピュータなどで使用されています。一方、特別の仕組みを準備しなければ、パソコンでの利用はできません。各種の拡張形式が定義されており、DRMでは、カナ及び一部の記号を表現できる拡張を使用しています。(出典:ウィキペディア(一部可変、追加))
ETC
ETC(自動料金支払いシステムElectronic Toll Collection System)とは、車両に設置されたETC車載器にETCカード(ICカード)を挿入し、 有料道路の料金所に設置されたETCレーンの路側アンテナとの間の無線通信により、車両を停止することなく通行料金を支払うシステムです。
路側アンテナ等のETCレーン設備は道路管理者が設置し、ETC車載器は民間企業が製造・販売・取付、及びセットアップをし、 ETCカードはクレジットカード会社等が発行します。 日本のETCは、異なる有料道路事業者の料金体系でも相互利用できる 全国統一規格システムを世界に先駆け実現したのが最大の特徴です。
(一般財団法人ITSサービス高度化機構のホームページ参照)
ETC2.0
ETC2.0は、ETCのスムーズな料金収受機能に加えて、渋滞回避や安全運転支援等の情報提供サービスやITSスポットを通して集約される経路情報を活用した新たなサービスの拡充を目指すシステムです。
ETC2.0では、ETC2.0車載器が道路側のアンテナであるITSスポットとの高速・大容量、双方向通信を行って世界初の路車協調システムによる運転支援サービスを受けることができます。また、交通が特定の時間や場所に集中するのを減らしたり、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和することが可能となります。その結果、限られた道路ネットワークでも、より効率的に、長期的に使える「賢い使い方」ができるようになります。
(一般財団法人ITSサービス高度化機構のホームページ参照)
GDF
GDF(Geographic Data Files 地理データファイル)は、ナビゲーションで使う地図データの元になる地理データベースのデータ交換のための標準(規格)です。地図作成者が一次ユーザーに提供するような場合に、作成者、利用者ともにデータ交換作業を行いやすくして、地図の利用の拡大を図ることを目的としています。(DRMニュース第20号より)
GIS
GIS(地理情報システム)とは、地理空間情報活用基本法(平成19年法律第63号)第2条において、「地理空間情報の地理的な把握又は分析を可能とするため、電磁的方式により記録された地理空間情報を電子計算機を使用して電子地図上で一体的に処理する情報システム」と定義されています。すなわちGISとは、位置に関する様々な情報を持ったデータを電子的な地図上で扱う情報システム技術の総称です。位置に関する複数のデータを地図上で重ね合わせ、視覚的に判読しやすい状態で表示できるため、高度な分析や、分析結果の共有・管理もしやすくなります。(出典:国土交通省のホームページ)
GNSS
GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称です。(出典:国土地理院ホームページ)
GPS
GPS(Global Positioning System)は、アメリカ合衆国によって、航空機・船舶等の航法支援用として開発されたシステムです。このシステムは、上空約2万kmを周回するGPS衛星(6軌道面に30個配置)、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局、測位を行うための利用者の受信機で構成されています。航空機・船舶等では、4個以上のGPS衛星からの距離を同時に知ることにより、自分の位置等を決定します。GPS衛星からの距離は、GPS衛星から発信された電波が受信機に到達するまでに要した時間から求めます。衛星から発信される電波には、衛星の軌道情報・原子時計の正確な時間情報などが含まれています。(出典:国土地理院ホームページ)
ISO
ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)は、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関の略称で、主な活動は国際的に通用する規格を制定することで、ISOが制定した規格をISO規格といいます。ISO規格は、国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準であり、制定や改訂は日本を含む世界162機関(2018年現在)の参加国の投票によって決まります。(出典:一般財団法人日本品質保証機構HP)
ITS
ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)とは、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称であり、これまで道路交通の安全性や利便性の向上に貢献してきました。(出典:官民ITS構想2019)
MaaS
MaaS(Mobility as a Service)は、ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念です。利用者はスマートフォンのアプリを用いて、交通手段やルートを検索、利用し、運賃等の決済を行う例が多いです。(出典:国土交通政策研究所報第69号2018年夏季)
MMS
MMS( Mobile Mapping System)とは,レーザスキャナ,光学カメラ及び GNSS/IMU 装置等を車両等に搭載し,それらの観測データを組み合わせて処理することで、移動しながら周辺地物の三次元座標を計測するシステムです。(出典:国土地理院・大野裕幸地図情報技術開発室長作成の資料)
QZSS
QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)は、みちびき(準天頂衛星システム)の英語表記です。みちびきは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムです。衛星測位は、4機以上の衛星で可能ですが、GPS衛星は都市部や山間部ではビルや樹木などに電波が遮られて可視衛星数が減り、位置情報が安定的に得られないことがありました。2018年11月から、みちびきは4機体制で運用を開始しており、このうち3機はアジア・オセアニア地域の各地点では常時見ることができます。みちびきは、GPSと一体で利用できるため、安定した高精度測位を行うことを可能とする衛星数を確保することができます。(出典:内閣府・宇宙開発戦略推進事務局ホームページ)
TC204
TC204(Technical Committee:専門委員会)は、ISOにおけるITSの標準化組織の一つで、1992年に設置され1993年から活動が開始されました。TC204では現在12のWG(Working Group:作業グループ)が活動中です。(出典:自動車技術会、ITSの標準化2018)
VICS
VICS(Vehicle Information and Communication System)は、渋滞や交通規制などの道路交通情報をFM多重放送やビーコンを使ってリアルタイムに送信し、カーナビゲーションなどの車載機に文字・図形で表示する情報通信システムです。VICS情報は、24時間365日提供され、カーナビによるルート検索や渋滞回避に活用されています。(出典:一般財団法人 道路交通情報通信システムセンターのホームページ)
VICSリンク
VICSリンクは、道路を交差点間などで区切った情報提供単位のことで、一定の方式に従って符号がつけられています。VICSリンクに対応づけて道路交通情報を提供することで、各VICS対応車載機(カーナビゲーションシステム等)の地図画面上に情報を表示する仕組みとなっています。(出典:一般財団法人 道路交通情報通信システムセンターのホームページ)
WG3
WG3は、TC204の元に設置されたWG(Working Group:作業グループ)の一つで、ITSデータベース技術を担当しています。日本デジタル道路地図協会が事務局を担当しています。(出典:自動車技術会、ITSの標準化2018)
位置ID
地理空間上の位置を特定するために与えられる固有の符号(ID)。IDと位置情報(座標等)を紐付けることで場所を特定することができ、様々な道路関連情報も関連付けたデータベース化が可能となります。
位置参照地物
位置参照とは、地理空間情報が有す位置を示す情報をもとに位置を特定することをいいます。道路に関する情報提供サービスを実現するために、異なる道路地図間で様々な道路関連位置情報を交換する必要性が高まっています。位置参照地物は、そのような位置参照の際に使用される地物をいい、地物は、天然と人工にかかわらず、地上にあるすべての物の概念のことで、河・山・植物・橋・鉄道・建築物・行政界など、実世界に存在するものに与えられる名前です。(出典:「国総研・道路の区間IDを活用した位置参照方式の基本的考え方」、「国土地理院HP」)
仮想地物
データ集合を構成する空間データは、すべて「地物」(feature)として取り扱われます。地物は、地球上の位置と直接的・間接的に関連付けられたものです。現実世界に実在する物・現象・環境又は実在はしないが適用業務上「仮想的」に存在させる物など、GISで空間的に個別に存在するすべてのものは地物とみなすことができ、仮想地物は後者を指します。例えば,デジタル化された道路地図をデータ交換の対象としたとき、個々の道路や病院・学校・駅・公園などの建物や土地など現実世界に実在するものはすべて、それぞれを認識する単位で地物であると考えます。また、行政界・土地区画などは、現実世界に物理的に存在しているわけではないがこれらも地物とみなすことができます。(出典:国土地理院ホームページ)
協調ITS
協調ITS(Cooperative ITS)は、路車間通信、車車間通信(車-インフラ-車間通信を含む)において、通信方式やデータ形式などの整合を図り、両システムが連携、補完することで、様々なITSサービスアプリケーションを実現するものです。(出典:国総研資料)
共通位置参照ノード
異なる道路地図間で様々な位置情報を交換する際に座標を利用した場合、民間各社の道路地図あるいは道路管理者等が利用しているデジタル道路地図における道路等の位置座標は、お互いに多かれ少なかれ異なっているため、ある同一の座標をあてはめた場合に各社の道路地図間で道路との相対的な位置関係が異なってしまうという課題があります。道路の区間ID 方式は、異なる道路地図間でも安定的にかつ正確に道路の位置情報を交換できる位置参照方式で、各主体「共通」で認識可能な道路の「区間」、「参照点」および「参照点からの距離」を用いて位置を表現します。この方式が実現すると、道路との相対位置関係を各主体で正確で確実に共有できるようになります。ノードは、道路網で交差点や道路の行き止まり点を表現する点をいいます。(出典:国総研資料)
建物コンサルタントの登録
建設コンサルタントの登録は、主に土木に関する21の登録部門の全部又は一部について建設コンサルタントを営む者が、一定の要件を満たした場合に、国土交通大臣の登録が受けられる制度です。なお、登録の有無に関わらず、建設コンサルタントの営業は自由に行うことができます。(出典:国土交通省ホームページ)
高精度位置参照
走行支援システムや自動走行システムの進展などを踏まえ、レーンの識別ができるレベルで位置を正しく伝達するための方法へのニーズが高まっています。このレーンレベルの位置参照を高精度位置参照といいます。2016年4月にISO/TC204 (WG3:データベース技術)において、レーンレベルでの位置参照方式がPWI(予備業務項目)として承認され、日本主導の国際標準化に向けた議論が始まっています。(DRMニュースNO54号より)
コード
コードとは、文字や記号、数字、項目などを識別するために付けられる符号のことをいいます。例えば、総務省が定めた市区町村等を表わす「全国地方公共団体コード」、「全国デジタル道路地図標準」で定義されているノード種別コード(1:交差点ノード、2:行きどまり点ノード、3:ダミー点ノード・・・)。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典(一部改変および追加))
実在地物
地図上で表現されるものの総称を「地物」といい、白線や路肩、標識、信号など目に見える形で存在するものを「実在地物」、車線の中心線など目には見えないが理論的には存在するものを「仮想地物」と呼びます。(出典:DMP株式会社のHP)
地物
地物は、地図上で表現されるものの総称です。(出典:ダイナミックマップ基盤株式会社)
センサス区間
全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)の一般交通量調査で、調査の基本となる区間です。センサス区間は、道路網をセンサス対象路線同士の接続部分(交差点、IC、JCT 等)、 道路管理者境、自動車専用道路の端点および市区町村境で分割し、センサス対象路線 全線に漏れ重複なく設定されます。(H23.3 DRM協会・道路の区間ID テーブル標準より)
車載型センシング
センシング技術は、道路面上の主要地物(区画線等)の位置情報を走行車両から取得する技術です。国土交通省は、この技術を使って特車通行許可の審査の迅速化や区画線、標識等の道路地物管理の効率化、運転支援の高度化、自動走行への活用等を図ることとしています。(出典:平成30年7月31日 国土交通省道路局道路交通管理課の報道機関用資料)
センシング装置
センシング装置は、照射されるレーザー光やカメラ映像等から地物情報の3次元データを取得する装置です。走行しながら車道及び車道周辺の地物の位置データを容易に取得できることから、現地測量をすることなく、必要な図面等を効率的に作成できます。装置は、次の機器から構成されます。
GNSS:衛星を用いた測位システム
IMU:機体の姿勢や傾きの観測が可能な慣性計測装置
カメラ:絶対位置を表す情報の作成が可能な画像取得機器
レーザー:物体による反射を用いて座標点群データの取得が可能 な機器
(出典:平成30年7月31日 道路局道路交通管理課の報道用資料)
センシングデータ
センシングデータは、センシング装置により収集された、道路面上の主要地物である車道交差部の形状、区画線、距離標、標識、バス停の3次元の位置情報(緯度・経度及び標高)等をいいます。
(出典:平成30年7月31日 国土交通省道路局道路交通管理課の報道機関用資料)
測量業者の登録
測量業者の登録は、測量業を営むに当たって、個人、法人、元請、下請に関わらず、測量法の定めるところにより受けなければならない登録制度をいいます。ここでいう測量業とは、「基本測量」、「公共測量」又は「基本測量及び公共測量以外の測量」を請け負う営業をいいます。(出典:国土交通省ホームページ)
ダイナミックマップ
ダイナミックマップは、道路及びその周辺に係る自車両の位置が、車線レベルで特定できる高精度三次元地理空間情報(基盤的地図情報)及び、その上に自動走行等をサポートするために必要な各種の付加的地図情報(例えば、速度制限など静的情報に加え、事故・工事情報など動的情報を含めた交通規制情報等)を載せたものをいいます。(出典:官民ITS構想2016)
リレーショナルデータベース(RDB)
リレーショナルデータベース(RDB:relational database)とは、データベースの構造の一つで、一件のデータを複数の属性の値の組として表現し、組を列挙することでデータを格納していく方式。属性を列、組を行とする表(テーブル)の形で示されることが多いです。最も普及している方式で、単にデータベースといった場合はリレーショナルデータベースであることが多いです。(出典:IT用語辞典 e-Words(一部改変))
データベース管理システム(DBMS)
データベース管理システム(DBMS:DataBase Management System)とは、データベースを管理し、外部のソフトウェアからの要求に応えてデータベースの操作を行う専門のソフトウェアです。(出典:IT用語辞典 e-Words(一部改変)
リレーショナルデータベース管理システム(RDMS)
リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS:Relational DataBase Management System)とは、リレーショナルデータベースを管理するための専用のソフトウェアです。(出典:IT用語辞典 e-Words(一部改変))
データベース標準
自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化してしまうものを、可能な限り少数化、単純化、秩序化することを「標準化」といい、標準化を進めるために作り出されたルールをまとめた文章が「標準」です。当協会のデジタル道路地図データベースは、道路管理者、VICS関係者、カーナビ・地図会社、道路交通情報関係者、ITS全般、その他多くの部門で共通基盤として利用されるものです。このことから、データベース利用の利便性、情報交換の容易性を高めるため、「データベース標準」を作成しています。(出典:ITSの標準化2016より一部参照)
道路交通センサス(全国道路・街路交通情勢調査)
全国道路交通の現況と問題点を把握し、将来にわたる道路の整備計画を策定するための基礎資料を得る目的で、昭和3年度以降全国的な規模で実施している調査をいいます。道路の状況と断面交通量及び旅行速度の調査を行う「一般交通量調査」と、自動車の運行状況などを調査する「自動車起終点調査」の2つに大別されます。(国土交通省HP参照)
道路情報便覧
道路情報便覧は、特殊な車両の通行の審査を行うために必要となる道路の情報を収録したものです。道路管理者が、特殊な車両が通行すると見込まれる道路に関する調査を毎年実施し、その最新の道路情報が記載されています。(出典:関東地方整備局ホームページ)
道路情報便覧付図
道路情報便覧付図は、特殊な車両の通行経路を選択するときに使用する地図で、道路情報便覧をもとに作成されています。(出典:関東地方整備局ホームページ)
特殊車両
車両の構造が特殊である車両、あるいは輸送する貨物が特殊な車両で、幅、長さ、高さおよび総重量のいずれかの一般的制限値を超えたり、橋、高架の道路、トンネル等で総重量、高さのいずれかの制限値を超える車両を「特殊な車両」といい、道路を通行するには特殊車両通行許可が必要になります(道路法第47条の2)。(出典:関東地方整備局ホームページ)
ノード
デジタル道路地図は道路をノードとリンクの組み合わせで表現しています。ノードは道路網表現上の結節点で交差点、道路の構造変化点、行政界との交点などを表し、リンクは道路網表現上のノードとノードを連結する線分(道路)を表しています。ノードにはノード番号と呼ぶ固有の識別番号(ノードID)が付与されています。
ビーコン
VICSセンターで編集、処理された道路交通情報(VICS情報)をカーナビゲーションに伝達する方法には、「FM多重放送」と各道路上に設置された「ビーコン」があります。「FM多重放送」では広域エリアの道路交通情報を提供し、「ビーコン」では自車位置をもとにした直近の道路の詳細な情報などその場所で必要な道路交通情報を提供しています。「ビーコン」には、主に高速道路で使用される「電波ビーコン」と、主要な一般道路で使用される「光ビーコン」があります。(出典:一般財団法人 道路交通情報通信システムセンターのホームページ)
プローブデータ
プローブは、もともとは探針、センサー、あるいは、遠隔監視装置のことで、近年の自動車には、速度計、ブレーキ、ワイパー等の動きを計測する各種センサー・計測装置が搭載されています。このような中、ITS の分野では、自動車をセンサーあるいは遠隔監視装置として見立てて、多数の自動車から携帯ネットワーク等を通じて遠隔で収集されるこれらのセンサー・計測装置の情報をプローブ情報(データ)といいます。(出典:官民ITS構想2016)
地域メッシュ
地表に想定した一定の間隔の経線群と緯線群で地域を区画するシステムです。区画の大きさの順に、第1次地域区画、第2次地域区画及び第3次地域区画があります。
このほかにも地域メッシュの区画が定められていますが、いずれもこれらの区画を統合または細分した区画で、これら3種類の区画が最も重要です。
・第1次地域区画
1°毎の経線と、40′毎の緯線で区切られた区画です。通称 「1次メッシュ」ということもあります。
・第2次地域区画
それぞれの第1次地域区画を、東西方向、南北方向にそれぞれ8等分した区画です。別の言い方をすると、7′30″毎の経線と、5′毎の緯線で区切られた区画です。通称「2次メッシュ」ということもあります。
・第3次地域区画
それぞれの第2次地域区画を、東西方向、南北方向にそれぞれ10等分した区画です。別の言い方をすると、45″毎の経線と、30″毎の緯線で区切られた区画です。「基準地域メッシュ」とも言います。また、通称「3次メッシュ」、「1キロメッシュ」ということもあります。
(詳しくは本サイト内「地域メッシュコードに関する解説」を参照してください。)
地域メッシュコード
地域メッシュは、地表に想定した一定の間隔の経線群と緯線群からなる格子で区切られた個々の区画を意味します。また、地域メッシュコードは、個々の地域メッシュを区別するため一定の付番規則に従って付けられたコード番号を意味します。(DRM協会資料より)コード番号の附番規則など詳細については、本サイト内「地域メッシュコードに関する解説」を参照してください
データベース(DB)
データベース(DB:database)とは、複数の主体で共有、利用したり、用途に応じて加工や再利用がしやすいように、一定の形式で作成、管理されたデータの集合のことです。(出典:IT用語辞典 e-Words(一部改変))
リモートセンシング
リモートセンシング(Remote Sensing)とは、「遠隔探査」のことです。人工衛星や航空機など地上より離れたところから、陸上・海洋・大気など色々な現象を探るための技術です。身近な例で言えば、天気予報も、リモートセンシング技術が役立っています。気象衛星から地球の雲の動き、種類、量などを調べ、地表面の温度を解析し、気象予報に活用されています。(株式会社パスコのホームページより引用)
リンク
デジタル道路地図は道路をノードとリンクの組み合わせで表現しています。ノードは道路網表現上の結節点で交差点、道路の構造変化点、行政界との交点などを表し、リンクは道路網表現上のノードとノードを連結する線分(道路)を表しています。リンクにはリンク番号と呼ぶ固有の識別番号(リンクID)が付与されています。
3次元データ
縦横高さの情報を持つ立体(3次元)のデジタルなデータのことです。3次元データは、CADやCG(Computer Graphics)ツール等のソフトを使って閲覧や作成をすることができます。
3次元点群データ
3次元点群データとは、レーザスキャナ等を利用して物体の表面や地形などを連続的に計測し、3次元座標を点群としてデータ化したものです。道路空間上で取得した3次元点群データは、道路の3次元形状を表現できるため、自動走行用の高精度地図の作成への利用や道路工事での出来形の検査や管理等にも利用されております。