解説3 地域メッシュコードの特徴 ( 解説目次へ 解説2へ 解説4へ )

   解説2では、主に、同じ地点付近の世界測地系の地図と日本測地系の地図を対比して、地域メッシュの特徴を解説しました。
   ここでは、両方の測地系の情報がわかるようにした地図で、異なる地点や異なる表現の地図を対比することにより、地域メッシュとそのコードの特徴について解説します。

3.1 地域メッシュコードの特徴(その1) ---地域メッシュの大きさ---

  〇 地域メッシュは、一定間隔の経線及び緯線で区切られていますので、地表面上の長さとしては、北へ行くほどヨコ(東西)の間隔が狭まっていきます。タテ(南北)も間隔が若干ずつ狭くなりますが、ヨコ(東西)の変化に比べればほぼ一定と考えて差し支えありません。
   ただし、地図上では、用いられている地図投影法によっては、地域メッシュの大きさの表示が変わります。

  ガイド1 地域メッシュのヨコ(東西)の間隔は北へ行くほど小さくなることを確認 
     ここをクリックして、稚内と南鳥島を比較します。
     ヨコ(東西)の間隔は、稚内の方が南鳥島より小さくなります。タテ(南北)の間隔はほとんど変わりません。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

  ガイド2 地理院地図では、地域メッシュのヨコ(東西)の間隔は北でも南でも変わらないことを確認 
     ここをクリックして、地理院地図で稚内と南鳥島を比較します。
     地理院地図は、ヨコ(東西)の間隔は一定で、タテ(南北)の間隔が北へ行くほど大きくなる円筒図法という地図投影法が用いられています。
     タテヨコ比は、稚内の方がタテ長になっており、北へ行くほどタテ(南北)の間隔が長くなる円筒図法の特徴が表れています。
     (注)地図の左下の1kmの「スケール尺」が、稚内の方が南鳥島より長くなっているのは、タテ(南北)方向の縮尺が異なることの影響です。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

  ガイド3 地図によって地域メッシュの形が変わることを確認(1) 
     ここをクリックして、同じ東京の地理院地図と経緯線図を比較します。
     地理院地図は長さが正しくならない円筒図法、経緯線図は日本付近で長さが概ね正しくなる円錐図法という地図投影法を用いています。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

  ガイド4 地図によって地域メッシュの形が変わることを確認(2) 
     ここをクリックして、同じ東京の地理院地図とヤフー地図を比較します。
     ヤフー地図は、地理院地図と同様、ヨコ(東西)の間隔は一定で、タテ(南北)の間隔が北へ行くほど大きくなる円筒図法という地図投影法が用いられています。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

  ガイド4A 地図によって地域メッシュの形が変わることを確認(2の補足) 
     ここをクリックして、ヤフー地図で襟裳岬と足摺岬を比較します。
     ヤフー地図は、地理院地図と同じく、円筒図法という地図投影法が用いられています。
     タテヨコ比は、稚内の方がタテ長になっており、北へ行くほどタテ(南北)の間隔が長くなる円筒図法の特徴が表れています。
     (注)地図の右下の同じ図上長の「スケール尺」の実長が、襟裳岬の方が足摺岬より短くなっているのは、タテ(南北)方向の縮尺が異なることの影響です。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

  ガイド5 削除

  ガイド5A 削除

3.2 地域メッシュコードの特徴(その2) ---世界測地系日本測地系地域メッシュの位置関係---

  〇 世界測地系による地域メッシュは、同じコード日本測地系による地域メッシュと比較すると、南東方向にずれています。ずれの方向と量は、場所によって変化しますが、離島地域を除くと、平均して東へ12秒南へ12秒程度のずれです。
   ただし、離島地域では、測量や地殻変動の影響でそのような平均的な値とは異なるずれが生じていますので、注意してください。
   
  ガイド6 日本測地系地域メッシュ世界測地系地域メッシュのずれの方向と量が一部の離島地域を除けば全国的に一様に変化することを確認 
     ここをクリックして、東京と鹿児島を比較します。
     東京におけるずれの方向が一般的です。鹿児島でも同様であることがわかります。一部の離島を除くほとんどの地域でも同様です。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)
   
  ガイド7 日本測地系地域メッシュ世界測地系地域メッシュのずれの方向と量が一部の離島地域では通常と異なることを確認(1) 
     ここをクリックして、東京と石垣島を比較します。
     東京のずれの方向が一般的ですが、離島などでは測量等の影響でずれの方向が変わりるところがあります。石垣島では、経度のずれが通常とは逆方向になっています。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)
   
  ガイド8 日本測地系地域メッシュ世界測地系地域メッシュのずれの方向と量が一部の離島地域では通常と異なることを確認(2) 
     ここをクリックして、東京と硫黄島を比較します。
     東京のずれの方向が一般的ですが、離島などでは測量等の影響でずれの方向が変わりるところがあります。硫黄島では、緯度のずれが通常とは逆方向になっています。
         (地図が表示されるまでしばらく時間を要します。)

3.3 異なる地点を対比する地図

  〇 以下の地図は、解説1や解説2で用いた地図を少し変更して、異なる地点や異なる表現の地図を対比し易くしたものです。
   全体図は省略し、拡大図のみにしてあります。左右の拡大図の機能は全く同一で、かつ独立に操作できます。(最初は、左=「経緯線図」右=「地理院地図」)
   地図中央地点の経緯度数値とその地点が含まれる地域メッシュ及びそのコードは、世界測地系のものと日本測地系のものの両方が表示されます。
  〇 表示地点の指定がし易いように、それぞれの地図に検索ボタンが用意されています。このボタンをクリックすると、解説1や解説2で用いた全体図に相当するものが表示されますので、同様な操作で地点を指定できます。

   この地図で具体的な地点を指定して、地域メッシュがどう変わるかを確認してください。 (クリックすると操作法解説を表示)
(注意)しばらくしても地図が表示されない場合は、ブラウザを Firefox に替えてご覧下さい。
 Firefox はこのページの先頭から2行目の該当箇所をクリックするとダウンロードできます。
(注意)しばらくしても地図が表示されない場合は、ブラウザを Firefox に替えてご覧下さい。
 Firefox はこのページの先頭から2行目の該当箇所をクリックするとダウンロードできます。

  〇 左右どちらの地図も、世界測地系に基づく地図です。
  〇 左右どちらの地図も、日本測地系世界測地系による2種類の地域メッシュ及び地域メッシュコード
を対比して表示しています。
  〇 左右の地図は、互いに独立しています。
  〇 表示している地域メッシュは、3次メッシュ(正式には「基準地域メッシュ」、通称「1キロメッシュ」)です。
  〇 メッシュの区画線は、第2次地域区画の区画線と一致する場合、線の太さを2倍にして表示しています。
  〇 青色( 背景が写真の場合は、青色 )の長方形が 日本測地系によるメッシュで、 緑色( 同、緑色 )の長方形が世界測地系によるメッシュです。
  〇 青色メッシュコードは、十字  が示す地点を含む日本測地系によるメッシュコードです。一方、 緑色メッシュコードは、同じ地点を含む世界測地系によるメッシュコードです。
  〇 青色の経緯度数値は、十字  が示す地点の日本測地系による経緯度です。一方、 緑色の経緯度数値は、同じ地点の世界測地系による経緯度です。
  〇 一方、経緯線図の内部に表示される経緯度数値は、世界測地系による経緯度です。日本測地系メッシュの四隅には、それぞれの地点の経緯度数値の秒以下の数値が表示されます。

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